入国審査で使う英会話フレーズと例文20選
入国審査では、質問される内容がある程度パターン化されています。聞かれることを事前に知り、答え方を用意しておけば、緊張せずに対応できます。ここでは入国審査官から実際によく使われる質問と、それに対する答え方、税関でのやり取りまでをまとめて紹介します。
入国審査の基本的な流れと心構え
入国審査では、パスポートと入国カード(国によってはESTAやeTAなどの電子渡航認証の控え)を提示し、審査官からの質問に答えます。質問はおおむね次の3つに集約されます。
- 訪問目的(Why are you here?)
- 滞在期間(How long will you stay?)
- 滞在先(Where will you stay?)
答えは一文で簡潔に。長く説明しようとすると、かえって不審に思われることがあります。「短く、はっきり、事実だけ」を意識しましょう。また、審査官は早口で話すことが多いため、聞き取れなかった場合は素直に聞き返して構いません。聞き返し方も後半で紹介します。
審査官からよく聞かれる質問と答え方
訪問目的を聞かれたとき
What is the purpose of your visit?
(訪問の目的は何ですか)
purpose は「パーポス」のように前を強めに発音します。ここでの答えは observation(観光)、business(仕事)、visiting family(親族訪問)など一語〜短文で十分です。
- 答え方の例:Sightseeing.(観光です)
- 答え方の例:I’m here on business.(仕事で来ました)
- 答え方の例:I’m visiting my family.(親族に会いに来ました)
Are you traveling alone?
(お一人での旅行ですか)
一人旅なら Yes, I am.、グループなら No, I’m with my friends.(友人と一緒です)のように答えます。
滞在期間を聞かれたとき
How long will you be staying?
(どのくらい滞在しますか)
staying の部分を伸ばして発音されることが多く、聞き取りにくい場合はゆっくり言い直してもらって構いません。
- 答え方の例:For five days.(5日間です)
- 答え方の例:About two weeks.(2週間ほどです)
日数を答えるときは for を忘れずに。「5 days」だけでも通じますが、for を添えると自然な文になります。
滞在先を聞かれたとき
Where will you be staying?
(どこに滞在しますか)
ホテル名や住所を答えます。予約確認書を印刷または画面提示できるようにしておくとスムーズです。
- 答え方の例:At the Hilton Hotel in New York.(ニューヨークのヒルトンホテルです)
- 答え方の例:With my friend in Los Angeles.(ロサンゼルスの友人宅です)
職業や帰国便を聞かれたとき
What do you do? / What is your occupation?
(お仕事は何ですか)
occupation は堅い単語なので、What do you do? のほうが日常的でよく使われます。答えは職種を一語で。
- 答え方の例:I’m a teacher.(教師です)
- 答え方の例:I work for a trading company.(商社に勤めています)
Do you have a return ticket?
(帰りの航空券は持っていますか)
- 答え方の例:Yes, I’m flying back on the 20th.(はい、20日に帰る便です)
所持金や訪問回数を聞かれたとき
How much money do you have with you?
(現金はいくら持っていますか)
具体的な金額でなく、目安で答えても問題ありません。
- 答え方の例:About 1,000 dollars in cash.(現金でおよそ1000ドルです)
Have you been to the U.S. before?
(アメリカに来たことはありますか)
- 答え方の例:Yes, this is my third visit.(はい、3回目です)
- 答え方の例:No, this is my first time.(いいえ、初めてです)
聞き返す・確認するときのフレーズ
質問が聞き取れないときに黙ってしまうより、丁寧に聞き返すほうが印象も良くなります。フォーマルな場面なので、カジュアルすぎる聞き返し方は避けましょう。
| 場面 | フォーマルな表現 | カジュアルな表現(審査官には非推奨) |
|---|---|---|
| 聞き取れなかった | Sorry, could you repeat that? | What? |
| ゆっくり話してほしい | Could you speak more slowly, please? | Say that again? |
| 意味が分からない | Could you say that in another way? | I don’t get it. |
Sorry, could you repeat that?
(すみません、もう一度言っていただけますか)
could you の部分は「クッジュー」のように軽くつながります。please を最後に添えるとより丁寧になります。
Could you speak more slowly, please?
(もう少しゆっくり話していただけますか)
早口で質問されたときに使える一言です。実際の入国審査でも珍しい表現ではありません。
荷物受け取り・税関でのフレーズ
入国審査を通過したあとは、荷物のピックアップと税関申告が待っています。ここでもよく使われる表現を押さえておきましょう。
Do you have anything to declare?
(申告するものはありますか)
税関でよく聞かれる定番の質問です。何もなければ次のように答えます。
- 答え方の例:No, nothing to declare.(いいえ、申告するものはありません)
- 答え方の例:Yes, I have some souvenirs.(はい、お土産があります)
Could you open your bag, please?
(バッグを開けていただけますか)
指示された場合は素直に応じ、Sure, here you go.(はい、どうぞ)のように答えます。
What’s in this bag?
(このバッグの中身は何ですか)
中身を簡潔に答えます。Just clothes and some souvenirs.(服とお土産だけです)のような一言で十分です。
実際のやり取りの流れをイメージする
審査官と旅行者のやり取りは、次のような短い会話で成立することがほとんどです。
Officer: What’s the purpose of your visit?
(訪問の目的は何ですか)
Traveler: Sightseeing.
(観光です)
Officer: How long are you staying?
(どのくらい滞在しますか)
Traveler: One week.
(1週間です)
Officer: Where are you staying?
(どこに滞在しますか)
Traveler: At a hotel in Chicago. Here’s the reservation.
(シカゴのホテルです。予約確認書はこちらです)
Officer: Enjoy your trip.
(良い旅を)
Traveler: Thank you.
(ありがとうございます)
このように、質問はワンパターンに近い形で進みます。想定される質問への答えを一度声に出して練習しておくと、本番でも落ち着いて対応できます。
使い分けと注意点のまとめ
入国審査の場面では、フレンドリーすぎる表現よりも簡潔で丁寧な受け答えが求められます。以下の点を意識しておくと安心です。
- 答えは一文、できれば一語〜数語で簡潔に
- 聞き返すときは Sorry, could you〜? の形を使う
- 目的や滞在先について、書類(予約確認書やeTA控え)を準備しておく
- 税関で申告するものがある場合は正直に Yes と答える
国や空港によって質問の細かい表現は異なりますが、聞かれる内容の骨格はほぼ共通しています。ここで紹介したフレーズを何度か声に出して練習しておくことで、実際の入国審査でも落ち着いて対応しやすくなります。